「福井キヤノン事務機はどのように進化するのか?」
「福井キヤノン事務機はどのように進化するのか?」
~カリスマ創業社長(玉木)から、反骨精神をもった叩き上げ社長(岩瀬)へ~
日時: 平成27年4月15日(水) 14:00~17:00
場所: 福井県繊協ビル501号
講師: 福井キヤノン事務機(株) 代表取締役社長 岩瀬 裕之氏
シリーズJQA(日本経営品質賞)受賞組織に学ぶ!第3弾を標記テーマで開催した。定員30名のところ48名の参加者の申込みとなり急遽部屋を変更することになった。
岩瀬社長から創業者玉木会長とご自分との違いを面白おかしく話され、そのあと、同社の歴史をざっと振り返った。
1973年創業、2013年1月40周年を迎えることが出来た。2001年第1次3ヵ年計画をスタートさせ、2013年から2016年、岩瀬社長による第5次3ヵ年計画をスタートさせている。同社は創業当時、県内にどれだけキヤノンの複写機製品を売るか量の追及であった。
1992年に創業来、初めて赤字を出したとき岩瀬社長は当時、サービス部門の係長であった。仕事をしていて非常に無駄があったことに気づいていた。効率化を図ることを目標としてデータの明確化とプロセスの改善を行い、翌年、1年間で黒字に転換させた。そのあと、「ダウンタイム60分」などによるお客様満足度と社員満足度の追及を積極的に進めた。
2013年3月 玉木社長(現会長)に呼ばれ「7月から社長をやりなさい」と言われた。
当時の想いを今まで誰にも言わなかった心の内を明かされた。玉木会長みたいにカリスマ性はない、顔が広いわけでもない、ボスタイプでもない。はたして自分にやれるのか不安でいっぱいだった。
このとき、『重要なのはカリスマ性ではない。リーダーシップとは人を惹きつけることではない。リーダーシップとは人のビジョンを高め、成果の水準を高め、人格を高める事である。』というドラッカーの言葉と出会う。 心が救われた思いであった。
現在、第5次3ヵ年計画では3つの進化①お客様の期待と価値を進化、②価値提供プロセスを進化、③新たな福井キヤノンブランドへ進化)をテーマに福井キヤノンの独自商品・サービスの開発を進め、お客様満足超えた「感動のソリューション&サポートカンパニー」を目指して更にリーダーシップを発揮していくとのこと。
講演の後、参加者同志で「楽しく仕事ができるには」をテーマにグループ対話を行った。
「明るく、楽しく、役に立つ、この3つの輪の重なる中心部分をいかに大きくしていくか」とか「働きやすい職場より働き甲斐のある職場を作っていくこと」、「一人一人が認められれば楽しく達成感が出てくる」、「月曜日には喜んで会社に行きたいと思える職場環境が必要である」などの発表があった。