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2014年度日本経営品質賞(大規模部門)受賞組織の講演会

2014年度日本経営品質賞(大規模部門)受賞組織の講演会

開催日時; 平成27年5月26日(火) 14:30~17:00

開催場所; ユアーズホテルフクイ 芙蓉の間

講   師; 社会福祉法人こうほうえん 理事長 廣江 研(ひろえけん)氏

テ ー マ: 地域から愛され信頼されるこうほうえんの顧客理解

        ~介護業界における組織マネジメントの必要性~

 

社会福祉法人こうほうえんは鳥取県内で介護事業所91 正規職員1066名 非正規職員368名を擁している。

 

 理事長大学2年の頃、昭和36年精神科の開業医をしていた父が急逝し、そのあと経営が行き詰ってきたが亡き父のこれまで地域に貢献してきたことで地域の人たちに助けられた。まさに亡き父は地域の為に大きな財産を残してくれた。

何とか地域に恩返しをしなければと思い、まさしく高齢化社会にしたことを契機に社会福祉法人をつくった。

 株式会社は株主がベースで株主に応えなければならない。その為に利益を上げ配当する。社会福祉法人こうほうえんは地域が株主であることを中心に考えてきた。地域の人たちは何を望んでいるのかそれに応えられるサービスを提供していく。地域に貢献し、地域の人たちに喜ばれることに使命を持っているのだと。このことは東京へ進出しても自治会に入る、消防団活動に参加するなど地域を大事にしている。  従って、理念は地域に開かれた、地域に愛され、地域に信頼されるこうほうえんを目指している。

 また大切にしたい価値観として互恵互助を冊子にまとめ職員に配布、毎朝の朝礼で唱和している。

(現在4回の改訂版)

 個の尊厳として利用者一人一人の人格、人間性、価値観w尊重しその人のライフスタイルに合わせたサービスを提供している。

自分が利用者の立場ならどのようなサービスを受けたいかを常に考えるように職員に求めている。

 苦情と人財は二大財産と位置づけ売上の1%を人財教育に投資している。120億円の1%だから1億2000万円。会社でいう研究開発費であると言い切る。ただの講習会には行かせない、自らが発表するの基本である。一人一人がこうほうえんにとって大切な「財産」である。

 独自のオンブズマン制度を利用して外部視点で率直な意見をもらっている。

2000年身体拘束が法律で禁止になったのを受け、身体拘束ゼロ、終日おむつ廃止を宣言した。現在、身体拘束はゼロ、終日おむつの使用は特養、老健利用の0.6%である。

まずやってみようととして多床室から全室個室にした。家族が何時来ても周りを気にせず思いの時間を過ごせるようにした。

今回の講演に100名の方が聴き入っていた。

 参加された方から地域と共に地域に還元していくその心構えに感銘を受けましたとの言葉があった。

互恵互助抜粋

「ご利用者は皆、一人一人が大切な人生を送っています。一人として同じ人生ではありません。だからこそ私たちは、その人生を知りそれを受け止めてサービスを提供しなければなりません」

 

 




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