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第4弾 シリーズJQA(日本経営品質賞)受賞組織に学ぶ!

「分科会」

社員の“Yume(夢)”と“思い”を重視した「Yume-Talk Next」

福井キヤノンの創造的対話と見える化(情報マネジメント)の仕組みをご紹介します。

 

開催日:平成27年6月19日(金) 14:00~17:00

場 所:福井繊協ビル 5f 502号

講 師:岩瀬 裕之氏 福井キヤノン事務機(株) 代表取締役社長

 

標記テーマで岩瀬社長から4月の第3弾に続いてお話を伺った。

この「Yume-Talk」は2005年3月から現会長の玉木 洋氏(当時社長)が取り入れたもので社員満足度アンケートから生まれた対話の仕組みで2011年6月まで行われた。

「Yume-Talk」の由来は玉木 洋(Tamaki You)→(Y T)と岩瀬社長はこじつけている。

異なる職種をグループ分けによって社員は月1回1時間の対話の機会が与えられ自分の思いを語る。更に「理念」「ビジョン」「行動規範」の理解と共有し対話の中から「理念」と「行動規範」を改訂していった。

「Yume-Talk」を通じて当時20項目からなる行動規範を12項目へ短くした。

 1999年に始まった「目標連鎖(いわゆる目標管理制度)」は2013年7月岩瀬氏が社長就任を機に「Yume-Talk」と「目標連鎖」を統合し 「Yume-TalkNext」へ進化させた。

目標管理「MBO」(Management by Objectives)から思いのマネジメント「MBB」(Management by Belief)へ経営者も社員も全員が「これしかない」と思えるまで話し合う場づくりが必要になる。

すなわち社員一人一人の思いが大事であると強調した。

 同社は3ヵ年中期計画を作成していて現在、第5次3ヵ年計画(2013年7月~2016年6月)の2年目が終わろうとしている。

この中期経営計画の中に次の3つの進化を掲げている。

1.お客様の期待と価値の進化「ソリューション&サポート」を「差別化」から「独自化」へ、競争相手を無視しお客様の課題を解決すること。

2.ブランドを進化 「玉木ブランド」&「キヤノンブランド」から新しい「福井キヤノンブランド」へ

3.プロセスの進化 従来の「訪問型」からセミナー等開催で集客型の「マルチコンタクト型」へ切り替えた。

話の中で一般的に会社の構成は2:6:2であると言われているが弊社は1(人財):8(人材):1(人在)で足を引っ張る(人罪)は弊社にはいないと自負する。

その中でも8(人材)の社員との対話を重視しているとのこと。

 社員の実践計画書を幾つか見せていただいた。よくもここまで書き上げたと驚くばかりで、さすがJQA受賞先であると感心させられた。社員にに1年後、2年後、3年後、5年後、10年後、の自分の姿を描かせる。

その為に、自分はどのように努力するのかきめ細かく書き上げている。本当に書けるのか岩瀬社長にお聴きした。グループ同士の対話の中から幾つかのキーワードが出てくる。それを繋ぎ合わせる。更にフイードバックしていく。参加者はこの体系に目を見張り驚くばかりであった。

 




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