経営品質プログラムについて
経営品質向上プログラムとは、顧客、競争(独自性)、社員、社会のすべてにおいて高い価値をつくり出すために、革新し続ける経営づくりを支援する一連のプログラムをいいます。
1990年代に日本に紹介された「顧客満足」の考え方を研究、実践する過程で、米国の競争力復活の原動力の一つとなった「マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)」に出会いました。 そして、この考えの中心にあったセルフアセスメント(自己評価)の考え方を範として取り入れ、1995年に有志企業と社会経済生産性本部(現日本生産性本部)が中心になって日本経営品質賞を創設しました。賞制度とともに、自らの経営を自己評価するアセスメントの枠組みとアセスメントを行う人材であるセルフアセッサー育成のプログラムを導入し、日本経営革新の実践を推進してきました。この実践と学習により作り上げたものが経営品質向上プログラムです。
とくに日本独自で開発された人材育成のプログラムは、経営革新のモデルとしてふさわしい日本経営品質賞受賞企業をはじめ、セルフアセスメントを通じて経営革新を実践してきた多くの組織の努力によって、世界からも注目されています。
福井県経営品質賞への応募
経営品質向上プログラムの目的は、「卓越した経営」を目指し、自らの経営を自らが振り返ることでその気づきを高め、目指す価値実現に向けた経営への変革を支援することにあります。そこで1999年、全国初の地方賞として福井県経営品質賞が創設されました。
福井県経営品質賞は、「卓越した経営」を表彰することのみならず、経営品質向上プログラムに取り組む福井県在住のあらゆる組織が、賞へのチャレンジによる気づきを得ることと、外部評価による改善のきっかけになることも狙いの一つとしております。
審査は、日本経営品質賞アセスメント基準にもとづき、複数の審査員が行います。これまで11年間に34組織が申請しました。また、知事賞受賞組織は、その組織における優れた経営活動を「ベストプラクティス」として広く紹介することにより、福井県産業界の発展をリードすることが期待されています。さらに、病院や社会福祉法人、地方自治体や学校など非営利組織においても、組織のあるべき姿の実現に向けて継続的に変革する組織を見い出す取り組みを行っています。
環境変化の激しい今日において、経営品質賞を目指すことは、目的実現に向けて経営革新を進めるための目に見える目標として有意義なものと言えるでしょう。